えのきさんの痴漢日記 -10ページ目

痴漢日記小説  愛なのか、それとも誠なのか。

ところでご相談なのです。わたくし、恋に落ちたのです。
しかも不倫なのでございます。
昔、恋焦がれたものがおりまして。私なぞ、そのもののような高貴な華にはとても手のつけられない愚鈍な男でございまして。とても可憐で、それは理知的な姿は私の心を射止め、寝食も忘れてしまうほど思い焦がれたものでした。何度もそのものを射止めようと画策もいたしましたが、私も分別のある大人ですから、そのとき私は涙をのんでそのものを諦め、かねてから交友のあったものを細君にせしめたのです。
時は経ち、私も細君と細々ながら生活をしておりました。決して贅沢なこともなく、質素に。私はかつての情熱を捨て、細君と太平安泰な日々を暮らしておりました。それで満足、それで十分と思いながら。
しかし、仕事の付き合いで出かけた先で、見てはいけないものを見てしまったのです。
かつて情熱を注いだそのものが、私の前に現れたのです。
3年ぶりに見たそのものは私の心を大きく揺さぶりました。一言で言えばハイカラ。より洗練されたものが私の前に現れたのです。私がかねてから危惧しておりました、近寄り難い高い教養も世知辛い世の中を渡ってきたせいか幾分か影を潜め、殺ぎ落とされたそのものの艶やかさをより一層増しているのです。私は何度も声を掛けようと試みましたが、今は細君がいる身と戒め、その場を後にしました。

私も男ですから、手に入れることをつい考えてしまうのです。どうにかあのものを手篭めにできないものか、卑しい考えは後を絶ちません。
そのせいか、細君なぞ放っておいて毎日そのことばかり考えてしまうのです。
そのしなやかな腕、ほっそりとした顔、そして目の奥で輝く光を。
私はそのものをあたかも手に入れたかのように、恍惚な表情をしていたかもしれません。
するとその私の妄想を察したのでしょうか、細君の様子がどうもおかしい。
はて、これはどうしたことかと尋ねると黙っておろおろと泣き出してしまう始末。
私も困り果ててしまい、細君をなだめる努力をするのだけども、一向に顔を上げない。
仕舞いには「おい、お前いつまで泣いていても要領を得ないではないか」と怒鳴り上げてしまう始末。
このとき、流石に私も多少やりすぎてしまったと冷や汗をかいてしまいました。
しかし、細君はその怒号の後、私の方へ向いてこう述べるのです。
「貴方、私はいつまでもあなたの考えている退屈な女じゃないのよ」
日々の生活がそうさせたのか、最近は細君の美しさに感じることがありませんでした。しかし、今頬を濡らした細君の顔は、どこまでも美しく惹きこまれるものがありました。
こいつ、私の心が読めるのか。私は細君の美しさと共に今後一生縛られてしまうのではないかと同時に恐怖さえ覚えてしまいました。
嗚呼、私はこの欲望から抜け出せるのでありましょうか。



ということで仕事で資料を探していたら、カカクコムでかつて欲しかったTVSのデジタル版「Tvs DIGITAL」が思い切り安い。少し頑張れば買えなくももない・・・
そして、Tvsを諦めて買ったリコーの「GR1s」を下取りで出そうと思ったら、それのデジタル版「Caplio GX」が売られていることに気づく。
こんな思いを久しぶりに小説にしてみたり。
果たしてどちらがいいのか、本当に悩んでいるのです。

東京R不動産 -僕が家出したい理由-

家に帰るのはいつもこの時間(ただいま23時50分)
仕事に関しては何の文句もない。むしろありがたい環境で働いているのかもしれない。
25にもなって、自分の無力さを思い知らされることも多々ある。
まだまだ未熟だな、と自分で痛感する。

久しぶりに早く帰る(っても10時前だけども)ので、家に帰る前にちょっと一杯飲んで帰る。きっとまたあの子は不機嫌になるんだろうなぁ、なんて思いながら。
でも、家に帰ると飯もないのである。
普段もそうだし、これからもそうかもしれない。
あぁ、家に帰っても寝るだけだ。
風呂に入って、寝るだけ(ユニコーン万歳!)

そんな訳で家出をしようと思う。
そうここで物件を探して。

もう半年近くこのサイトを見ているけども、なんだか楽しい物件ばかり。
賃貸物件などに夢と妄想とありもしない愛情を膨らませながら、僕はここでマンションを借りることを夢を見る。きっと賃貸情報には絶対にのらないであろう、楽しい物件ばかり。
家出がしたくてしょうがないとき、ここを覗くと安心する。
だって、家賃高いんだもん。

やっぱり家出の前に不自由のしない生活のほうが大事なのだ。

simple life -だからセレブは止められない-

ここのところの飲み会続き。
金曜日なんか朝まで5件飲み歩き、気づけば家で寝ている状況。
各方面でお説教を受けながらも酒の席によばれることはありがたいこと。
にしても、飲み過ぎのせいで翌土曜日は使い物にならない体。
ちょっとは押さえて飲まねばなぁ、と夜空に向かって誓ってみるが、
だいたい1日もするとケロっと忘れる。
しかし、思うのである。
毎日がパーティー気分のセレブ共は二日酔いとかしないのか?
セレブは何もかもがゴージャスなのか?

そんな二日酔いをしながらケーブルテレビで見ていたのがFOXチャンネルで絶賛放映中の「シンプルライフ」
世界を誇るヒルトンの令嬢、パリス・ヒルトン。
幾多のヒット曲を世界中に届けたライオネル・リッチーの娘、ニコール・リッチー。
毎日がパーティー続きの、ワールドワイドなセレブリティ。
彼女2人が田舎の農家でシンプルな生活をさせる、という電波少年的な番組。

まぁ、この2人のワガママったらもうすごい。
牛の搾乳をした後の瓶詰めの作業も水を入れてごまかすし、仕事の途中で嫌になってジャグジーにはいるし。やっぱりセレブは仕事ができない。
そして、こっそり抜け出して田舎のクラブでらんちき騒ぎ。
パリスもひどいけども、ニコールがひどい。若干不細工である。えのきさんの痴漢バロメーターも下がりっぱなしなのである。女優になるなんて、甘ったれるな!世の中金なのか・・・。
お祭り体質はそんなちょっとした生活で抜けられる訳がない。

そんな訳で僕の酒飲み体質もそう簡単に治る訳がない。

嫌われ松子の一生 -女は不幸になりたがるのか?-

不幸とは重なるものである。
朝、目が覚めたら雨が降っている。朝、目を覚まそうと思ったて風呂に入ろうと思ったら、わかしておらず勢いよく水風呂を浴びてしまう。
会社に向かおうと思ったら、電車は遅延。仕事は思いの他進まずイライラする。
帰りの電車に酔っぱらいにからまれて困惑しつつ、家路につくと食事がない。
そんな時、この本を思い出す。
「まだまだましだぜ、俺ってば」

この作品で思うのは不幸とは呼び寄せるもの。
とにかく落ちる速度に身を任せる松子という女も面白い。
男のために、と頑張るのだけども基本的に男の存在に頼り切り、
裏切られたとうちひしがれる日々。そしてまた別の男に騙されていく。
いわゆる「だめんず」ってやつである。
そして、死ぬ前に踏みつぶされた男や女に全て恨み節。
不幸を自ら呼び寄せて、自立の形を手に入れようとしない。そういうお話。
今話題の「どろどろ」って言うものの部類に入るけども、
これを女の人は読むとどうなるのだろうか。
かつて「東電OL殺人事件」で脚光を浴びた陰のヒーロー渡辺泰子を自分に重ねた
世の中の女性は、この松子にどういう印象を覚えるのだろうか。
やはり墜ちる快楽を求めるのだろうか、松子をストッパーとして思うのだろうか。

やはり、女の発想というのは僕には全然わからない。

南Q太「地下鉄の風に吹かれて」

今日は適当に飲んでいるので、適当に。
適当に、最近読んだ漫画を紹介。だから、適当にどうでもいい漫画を。

一時期どうしようもなくこの手のマンガにはまっていた。
乙女というか、女というか。駄目人間というか。
しかし、僕はこの手の作品は彼女の作品が一番しっくりした。
桜沢エリカは乙女すぎたし、
山田ないとは無駄にエロに傾倒しすぎだし、
岡崎京子は陰鬱で吐き気がした。
だから僕には南Q太とよしもとよしともがちょうどよかった。
くだらなくて、どうでもよくって、みんなバカで。駄目人間。

しかし、今回の作品はどうも面白くない。本当にどうでもいい、と思ってしまった。
どうしようもない、のではなくて「どうでもいい」と感じてしまう。
南Q太の作品は、そのだらしなさがいいのであるけども、
この作品はどうにもしっかりしている気がする、別の意味で。オチがあるというか。
簡単な線で描く作品で有名なこの作家はどうにもしっかりしてしまった気がする。

もう、この手の作品は読めなくなってしまうのだろうか。
いや、またこの手の作品に手を出してしまう。
だまされながらも、その倍期待しながらも。

2046  パンツ一枚は欲しい恋愛観。

先週の水曜日、いつも通うバーでバーテンダーと会話をしていた。
彼女は僕よりいくぶんか若く、そして美人である。
彼女は半年前に一緒に住んでいた恋人と別れを告げて、現在は子犬と2人で暮らしている。
彼女の周りには多くの気のよいの友達がいて、決して寂しいことはなさそうだ。
なにしろ、彼女は美人で頭のいい人間である。周りの男の子が放っておくわけがないはず。彼女のスケジュールは充実しているのだろう、僕にはうらやましい話である。
そこで、毎週のように僕はちょっかいを出す。
「ねぇ、新しい彼氏できないの?」
と。毎週聞いているわけだから、その進捗状況も知っているわけで、僕は毎週とっても無駄で野暮な質問をする。
そして、いつものように返答をする。挨拶を交わすように、何事もなかったように。
「出来るわけないじゃない、欲しいくらいよ」と。
酒も何杯か入ったときに、彼女に聞いてみる。
「寂しくないの?」
「そりゃ、寂しいわ。でも意外と本当に好きだと思うのは別れてからで、それからしばらく経てば意外とすっきりするものだし」
なるほど、彼女はよく出来ている、と僕はズブロッカでぼんやりした頭で思った。

僕自身も3年以上ある人の呪縛にかかっていて、まるで身動きのとれない状況だった。
どこかでその人を捜して、どこかでその人が帰ってくることを望んでいた。
結局は帰ってこないのもわかっているし、それはもうどうしようもないこと。お互いに別の方向へ進み、僕は今こうやって恋人が出来て、仕事もしている。最近ではその方向で時間をとられて、彼女のことも忘れてしまった。いや、やっと忘れることができた。
でも、時々思う。
彼女はいったい何をしているのだろうか?
もうきっと探すこともないけども、もうきっと会うこともないけども、あのときの僕の記憶もどこかへいってしまうのだろうか。


そんな長い前置きで、2046を見たレビューを。
ウォン・カーウァイの映画はみんなが言うほどスタイリッシュでお洒落な映画ではない。それは前作の「花様年華」もそうだったしゲイの激情を描いた「ブエノスアイレス」でも同様。この人の恋愛における世界観はどれもこれも、悲しいものである。
今回も、同様。いや、それ以上。
「花様年華」のアンサーストーリーというべき作品である。SF映画でもないし、キムタク映画でもない。重要な要素ではあるけども、それを見るだけであれば予告編で十分な作品である。
生涯最高の恋愛(「花様年華」をご参照)にうち破れた主人公が香港に戻ってきてからのお話。酒を飲んで、女をはべらして、適当な文章で生計を立てる生活。どこもかしこも自暴自棄で、前作のようなプラトニックな感じはどこにもない。すぐセックスしちゃうし、野蛮でお下品。
んでも、このチョビヒゲ(レスリー兄さん)にはまる女は数知れず。相手の女も何かしら恋愛のトラウマをもっていて、どこか壊れてしまう。人は恋をすると臆病になる。その数を経験すればするほど、臆病で卑怯になる。
もっと器用に恋愛を出来る人もいるかもしれない。
でも、僕はこの映画を見てそう思う。誰もが卑怯になり臆病になる。
3度目、4度目の恋愛は無知で無垢だった頃の恋愛をする活力を失ってしまう。年を取るというのはそういうことだ。それが人間として当然のこと。
でも、大人の臆病な恋愛ってキライじゃない。どこかみんな求めながらも探ってしまう。嘘か真かわからない会話のやりとり。ときには野蛮でときには純真。
あるシーンでチョビヒゲ(男前)はこう言う。
「だって僕らは飲み仲間じゃないか、当然のことだよ」
これは最大の虚栄なんだろうな、と。
自己防衛が過ぎれば、人を傷つけることになる、しかも彼はそれをわかっていて確信犯的に発言をする。
そして、僕らはチョビヒゲのように成長していくのだ。様々な壁と防御策をもって。裸の恋愛なんてもうできない。裸になるのはお風呂に入るときと、セックスをするときだけ。
ほかでみんなは裸になれるのだろうか?

んでも、音楽はいい。相変わらず何を言われても僕はウォン・カーウァイとタランティーノの選曲には虜なのである。抱かれてもいいくらいである。

オマエさえいなければ・・・・

風邪が悪化してお休み。
仕事を家でするんだけども、頭が回らない。ガッデム。
今は少し良くなったんだけども、昼間はひどかった。
熱なんか滅多に出さない人間なんで、熱に対する耐性がない。

そうすると、何か文句を言いたくなる。
「俺の感動を返せ!」と。
思っちゃないけどもね、感動してるんだけども。

その最近の例はここのとこ有名な海猿。
かなりはまりましたよ。思いっきりね。
久しぶりに漫画で泣きそうになりました。男でよかった、と思う作品。
ところが、風邪なので色々思うとこがあるんです。
オマエ、いなかったら事件おきないよね?
そう、金田一くんみたいに、彼がいなければ死人は起きない。
そう、ドラゴンボールのように孫くんのように彼がいなければ地球のピンチはない。

つまり考えれば、今のところ世界が平和なのはヒーロー不在だから、ということ。
ヒーローなんかいないほうが地球は本当に平和なんだよね。
どこかの大統領も、どこかのテロリストも無駄なヒーローなのですよ。

あぁ、風邪をひくとろくなこと考えていませんね。

東京のはじっこで・・・・

そんな訳でマークシティの王様は、足立区まで焼き肉を食べにきたそうです。
最近、いろんな人のブログが多くて面白い。
CA(って前職では略してましたね)の社長はキュートですね。
ちなみに「はるばる足立」と言われてしまった・・・・。
確かに遠いのよん!足立遠いのよん。

それでも住んでいるこの町は、どこかおかずのにおいがしていいんだけどもね。

あたたかい毛布のような。

昨日から思いきり具合が悪い。
っていうか、風邪をひいてしまいました。
朝から常にぼぉ、っとしていて。鼻水は止まらない。
仕事も遅々として進まず。イライラが募る。
そしてとうとう体力の限界(大横綱)な状況。
電車に乗って早々と帰ることにしました。今もしんどい。

帰りの電車で「風邪のときに聞きたい音楽は・・・」と考えていました。
風邪なんで、映画も本も正直うっとうしい。
まどろんだ中で聞きたい曲がある。まるで毛布のような心地よさを得る音楽を。

ということで槇原敬之の2ndアルバム。
彼の作品が秀逸なのは音楽を聴き終わった後にまるで一本の映画を見たような充実感があるということ。しかもやわらかいラブストーリー。生活の断片。
一時期大変だったけど(んでもあの中の「cicada」もいいアルバム)また
最近活動をしてくれているのが何より。音楽で映画を思わせるストーリーテリングは日本では最高峰の部類である。
まぁ、オカマだけども。
特に好きなのはこのアルバムで、なんかとてもキュートである。
んでも、僕も、僕の友人も一時期そうだったように、なぜ中学校のときに好きだった音楽を否定するのだろうか。大学1年あたりとか、それが顕著だったと思う。
まるで真心ブラザーズの「拝啓、ジョンレノン」のように。
今聞くととても心地よく、懐かしい。
暖かいスープを飲むような感じで、布団をかぶって眠りたい。

ちなみに余談になるけども高宮マキの「鳥籠の中」ってアルバムもいい。
ナイス・ミュージック。

バーゲン!!

なんか、色々機能があって面白かったけども、
とりあえずシンプルな方向へ変更。
そっちのほうが見やすいかなぁ。

東京快晴。んでもお家でこっそりパソコン作業。

そういえば、ここにコメントを残してくれている
京都在住・ナイスエディターのRymさんのブログから、
こんな記事を紹介。バーゲンブックってステキやん?(バラ珍)

これを機に別ジャンルの本を購入するのもいいかもしれない。
ちなみに経済の本とかどうなんだろうな、と気になる。