えのきさんの痴漢日記 -8ページ目

人のセックスを笑うな いいなぁ、若いって。



著者: 山崎 ナオコーラ
タイトル: 人のセックスを笑うな

著者名も作品名も狙いすぎ。
だから、自然に帯も狙ったコピー。
この小説を駄目にしているのは、その宣伝関係の効果ではないか。

この小説、かなり良い作品。
19歳程度の青年は、このくらい尊大に生きていて欲しい。
まるで自分が世界の王様だったように。
原田宗典の書評の尊大さのように。
だから、このくらいの文章と、そのオレの気持ちはとてもいいサイズ。
偉そうだけども、何も出来ないの。
親子丼程度しか作れないのに、偉そうで。
セックス下手なのに、威張っちゃって。
それが世間の19歳であって欲しい。それは数年前に19歳の無力さを感じてきた私たちの願望なのだ。

そして、この小説が面白いのは、この小説は誰に語っているか、という部分。
これは小説の後半に出てくる自分のための「日記」なのではないだろうか。
とっても、偉そうで自分主義な文章。
そして、ユリに対して雑な扱い。
彼から見てユリは世間離れしていて、美人ではなくて、ちょっとバカだ。
でも、可愛い。と彼はユリを誉める。しかし、大部分は間抜けな表現。
しかし、ユリを呼ぶ場面でオレが言う台詞は一カ所だけ
「ユリちゃん」になっている。
きっと、オレは「ユリちゃん」という不思議な存在に惹かれて、とんでもないことになっている。実際小説もそうだし。
でも「ユリちゃん」に甘えて惚れている。しかもベタ惚れ。あーあー、恥ずかしい。
んでも、終わった恋だから、未練がましくもねじまがって背伸びしてその思い出を語っているのではないか。自分に対して。自己満足として。

そんなことを考えて読むと、とっても面白い作品。
青いっていいなぁ、ねじまがってていいなぁ。

俺のデジカメ自慢

いや、ただ自慢をするんじゃなくて。
さっき受けてきた会社面接の課題で出してきた文を掲載。
新卒の就職活動をしている方、まじめに仕事をしている方、
決して参考にしないでください。
俺はこんな人間なんです。
テーマは「自分の最近買ったものを紹介しなさい」
です。それでは、はりきってどーぞ。


商品・デジタルカメラ「RICOH CaplioGX」

タイトル「新しい目を持つこと。非日常プロデュース。」

本文

【デジタルの歓び】

ここのところブームのデジタルカメラ。
いや、もうブームじゃなくて生活のマストアイテム様々なところで見かけます。
旅行のワンシーンやお友達との記録など、フィルムカメラよりも手軽で簡単使えるのが今までにないフィルムカメラの特徴です。
でも、フィルムカメラに比べるとまだまだ画質が悪いのがデジタルカメラの問題。
やっぱりカメラはフィルムだよね、なんて思っている人も多いはずです。
実は私もその一人。自前のコンパクトカメラに満足していて、現像に出す手間以外は何も問題のない状況。デジタルカメラなんておもちゃだよ、なんてバカにしていました。
しかしこのカメラを購入したとき、思い切り裏切られました。
まずは、5メガピクセルの高画質はフィルムと遜色のない高画質。撮る写真の全てがくっきりキレイ。わざわざ大きなサイズに設定しなくても、画質は常にキレイなまま。
だからSDカードを挿入すればさらに思い切り写真を撮ることが可能。だから今までのフィルムカメラのように、現像やフィルムを気にすることがナイ!
この時点で、デジタルカメラの最大の特典を手に入れてしまったのです。

【28mmレンズの愉しみ】
そして、カメラをバンバン撮影していたときに気づく。
あれ?他のカメラよりも幅が広くない?
その理由は後で説明書を読んで驚く。このカメラ28mmというレンズの大きさなんです。
普通のカメラは35mm。この数字が大きくなれば大きくなるほど、ズームして遠くの写真が撮ることが出来ます。逆にこの数字が小さくなればなるほど、幅広く撮影できるのです。
普段のカメラと違ってより幅広い写真が撮影できるカメラだから、今までと違う雰囲気を体感できるはず。今までのカメラと違うから、普段覗いている風景も新しい感動があります。私もしばらくモニターから目が離せませんでした。
さらにオプションでワイドコンバーターをつけることによって、21mmの超広角に変身!
自分の見たことのなかった新しい「目」を付けたような気分です。

【1cmの世界を知る】
ところで、物を身近に見たことってありますか?
30センチ?15センチ?
こんな身近に見ることってあんまりないですよね。
このカメラには「マクロ撮影モード」(近距離でもピントの合うモード)が搭載。
最近ではどのカメラにもこの機能はついているけども、このカメラは他のとは違う!
その距離1センチ。
こんなに近くに寄れるデジタルカメラはそうありません。
例えば花をマクロ撮影するとき、そのスゴイことに気づくはず。私たちが今までに見たことのない世界がそこにはあります。まるで自分がハチやちょうちょになったような感覚。
今まであなたの見たことののない、不思議な世界がファインダーの向こう側で待っています。普通のカメラとしてだけでなく、一段上の楽しみ方がこのカメラにはあるのです!

【撮ってもカンタン。でもプロ仕様】
そして、このカメラの特色はプロ仕様でありながら、デジカメ初心者にも使える優しさも搭載していること。様々なシーンに対応できる撮影モード、自動でシャッタースピードを変えるオートモードも搭載。初心者でも簡単に撮影が出来ます。
そして、マニュアルモードにすればシャッタースピードを自在に変化することも可能。ピントをずらして撮影することも可能。そして露出のヒストグラムの表示など、カメラを使い慣れてからもさらに楽しめる機能が満載。
一眼レフだとどうしても構えてしまって、面白い写真がとれない。でも、このカメラだったらデジタル一眼レフ並の高画質をカンタンに撮れちゃいます!

カンタンで本格的。だから長く愛せる逸品。
その歓びはいつもの世界がガラっと変わってしまう新しい発見が常にあります。
自分の知らなかった非日常をプロデュースしてくれる、新しい「目」を持ったカメラです。

いま、会いにゆきます  -あたたかい毛布とスープが今は必要ー



著者: 市川 拓司
タイトル: いま、会いにゆきます
基本的には雑多に何でも読むタイプである。
話題な本でもまず読む。
そして文句は読み終わった後に存分に言う。
それが最近のスタイルでございます。

というわけで、読んじゃったよ。あの作品。
今大流行の市川さんちの「いま、会いにゆきます」

小説、ということを考えると近年の小説は小説としての効果を持ち合わせているのか、なんて考える。
そもそも「小説の効果」って何か、と言われると泣きますが。
でも、イメージしてた小説ってどっかに飛んでいったのかな、と感じる。
この小説はそういう意味でとても悩ませる。
話は面白い。僕が好きなタイプ。
喪っている主人公は喪ったままであって、小さな世界ができあがっている。
正直面白い作品でしたよ。号泣とまではなかったけどもね。
あったかいものっていうのが。
でも、この「あったかい感覚」ってそもそも小説の分野の仕事なのだろうか。
なんか、今まで読んできた小説の中で一番「あたたかさ」に違和感を覚える作品。
この感覚は何だろうか、と感じた瞬間に出てきたジャンルが「絵本」であった。
読者との距離が短く、優しく語りかけるトーン。
そして何よりも読者を完全に意識した文体とストーリー。
決して悪いことはない。そう考えると「世界の中心で愛を叫ぶ」も絵本の部類なんだ、という感じがする。
もう、小説としての鋭さや読者に与える冷たさなんか必要とされないのか。
今必要としているのは、柔らかい毛布と暖かいスープということか。

朝日新聞訪欧大飛行 ロマンのないやつは死んでしまえ




著者: 前間 孝則
タイトル: 朝日新聞訪欧大飛行 -大正ロマン冒険飛行時代の男たち 上

今年の最初に思ったこと。
とにかく人には「夢」や「希望」や「願望」や「欲望」が必要だと感じた。
それはロマンやメルヘンと言ってもいいかもしれない。
何かに思いを馳せながら、人は行動するべきなのではないか。
何かを行うとき、自分を奮い立たせなければいけない。
そこにあるのはひとつのロマンだけあればいい。
そう、まるでウィニングイレブンのジーコのように。

まだ飛行機が珍しいもの、奇異なるものと感じていた大正時代。
4人の男が日本の期待を一斉に背負って飛行機でシベリアまで飛ぶ。
その物語はノンフィクションでありながら、僕の心を躍らせる。
義務と希望と危険を感じながら、何度もの危機と歓迎を受けながら
小国の日本が世界にアピールしていく物語。
一種のロマンを語るものとして考えてもいいのだけども、
当時の軍国主義になっていく日本のきっかけがそこかしこに散りばめられている。その流れに便乗して、自分の気持ちを昇華させた男がいた。
そこには、野望や夢などのロマンが山積みにされている。
ある一人の男はそれを寡黙にやってのけたのだ。
自分の信条とするものを、雲や海や山の先に見据えて。

今、自分はロマンを持っているのだろうか。
自分を奮い立たせる何かを大声で言えるのであろうか。
そう考えると心が痛む。僕は今まで何かを隠して生きてきた。
それは気づかずうちに、かなりの部分を侵食してしまった。
まだ、戻れるのだろうか、と不安に思うことがある。
この戦争の時代に、自分を投げ打ってロマンに投じた男たちのように。
だから、彼らの気持ちにならってあえて、大きく宣言する。
ロマンを持て。夢を持て。汚くてもいい、自分がしたいようにすればいい。
それが出来ぬならば、いっそ死んでしまえばいい。
自分が持っている足枷は、その気持ちを高めるバネになる。

空を自由に飛ぶということ。
それは、飛行機を飛ばさなくても自分で出来る簡単に出来る行為なんだ。

mixiはじめました。

会社を辞める寸前にmixiってやつに誘ってもらいました。
んもう、コミュニティばんばん。
知り合い、がんがん検索。
いるもんだ、知り合いってば。

そんなわけで、僕を知っている人、登録したらいいと思います。
そして、僕にもっと新しい人を紹介したらいいと思います。
麻生久美子とか、山田優と友達になりたいです!
そして、恋愛の相談とかしたいと思います。
「馬鹿だなぁ、目の前にお前を大事に思っているやつがいるじゃん」
とかいって、その場の雰囲気で付き合っちゃいたいと思います!

ってな訳で、友達増えるかちょっと楽しみな正月。

そして、写真はmixiの自己紹介に乗っけている画像。
以前、会社のデザイナーさんに書いてもらったもの。
こんな感じです、最近(200%以上の誇張あり)

あけましておめでとうございます。

謹賀新年。
あけましておめでとうございます。
昨年は様々な方に本当にお世話になりました。
僕を楽しくされた方、僕をしかってくれた方、僕を励ましてくれ方。
そのほか、様々お世話になりました。
今年は、皆さんにこのご恩を少しでも返したい人間になろうと思っています。

ちなみに僕の今年の目標は
「真摯」
結構単純な言葉だけども、このとおりになるようにがんばろうと思う。
すべてを受け止め、ひねらず、腐らず。
ありのままのその価値を見極め、自分にとって何事かに熱心に生きていくこと。
実は先日、ある友人から言われて、僕が本当にしたかったことを失っていた。
危うい。
今年はその方向を含めて、真摯に生きていこうと思う。

ちなみに写真は今年のクリスマスに行った大阪の写真。
こうのように、真っ白で真っ青で真っ直ぐいきたいと思う。

僕の育った街の空は・・・

「東京に空がないと智恵子は言う」
高校生のときにその詩を心に刻み、
狂気や欲望と愛情の世界に陶酔した。

しかし、今なら言える。
東京にも空はある。
しかし、それは空と言っていいものか。
たまにその価値観も揺さぶられる。
僕の生まれた土地は、余所者から汚く罵られる。

今半

今半でランチ。
ご馳走してもらい。
高級感漂い。
パーカーとスニーカーの参上で
失敗したと思い。

ズブロッカ

いつも飲むのはズブロッカ。
大学時代のあの人が
僕に教えてくれた酒。
くせの強いこの味は、
どこかで、彼を思い出させる。

bar

亀有で一番好きなバー。
ここで多くの友人が出来て、
様々なことを知る。
とても重要な場所。
とても大切な時間。