夫と妻と女たち  読むな、危険! | えのきさんの痴漢日記

夫と妻と女たち  読むな、危険!

人というのは、どこまで反省しない人間なのだろうか。

僕はとくにそういうのが多い人間である。

酒を飲み過ぎて記憶をなくしたり、

食べ過ぎて気持ち悪くなったり、

金もないのに限界まで挑戦して遊んでみたり・・・


そしてもう一点、わかっちゃいるのにやってしまうこと。

本の衝動買い


多分、全ての中で最も質の悪い部類である。

面白くない本を読むというのは何と苦痛なことか。

酒や食事や遊びはその場の快楽がある。

しかし、面白くない本を読むというのは拷問以外の何者でもない。


そんな久々のヒットは真野朋子の「夫と妻と女たち」である。

本当に救いようもないくらいにつまらない小説

あったまきたんで、amazonの画像も出しません。

まさに「天才」がかっちゃう小説である。こんなものが横行するから、

「あたしー、小説書けば印税生活できるかもー」なんて頭の悪い人間が増えるのだ。

そりゃ書けるよ、こんなつまんねぇ小説。

ストーリーとしては編集プロダクションのコヤジ(こんばんは!LEONさん!)が

モデルとか、年上の負け犬女とか、行きずりのM女とか、嫁とかにバカにされる話。

何がすごい、ってこの1行で語るべきストーリーしかないのがスゴイ。天才。


んでも男が「ムキー!エッチしたい!なんだか知らないけど、出る『床』出るぞ!」

なんて欲望を書いた作品はやまほどあるわけで。「アイズワイドシャット」だって然り。

でもアイズワイドシャットのスゴイのは、男の妄想と現実の狭間をうまく書いているのがいいわけで。


でもこの作品、ぜーんぶチンコいれちゃうんですよ。ったく、お下品でしょうがない。

主人公もバカだし、女も「わかってた風」で嫌。どっちにも誰にも共感なんて持てない。

つまり「負け犬」って女を増殖させているのは、この類の小説があるから駄目なんだね。

魅力ないってーの、この小説の女になんか。

とにかく「賢いフリ」する女の多いこと多いこと。

しかも女の行動で説明できないから、女の独白で頼る文章に嫌気がさす。ここで女は余計バカに見える。

ポルノ小説だってもっとボキャブラリーがあるっていうのよ。

しかも困ったところなんか、ぜーんぶ会話(しかも全部どうしようもない)で進めるし。

台詞で頼る小説にろくな小説なんかない、なんて思っている僕には、これはまさに代表作。

意味もなけりゃ、引き込む場所もない。


ったく、つまんねぇ小説ばっかだしやがって。


最近、面白かった本、本当に教えてください。

もう、こんな本二度と当たりたくないんですよ。

(ひどい二日酔いの後の懺悔に似た真摯な気持ちで)