抹茶カフェ3 | えのきさんの痴漢日記

抹茶カフェ3

以前から気になっていた亀有のカフェ(というか、抹茶屋か)
「篭」っていう店である。
中は炭で暖をとっていて、僕は火鉢の近くに座った。
パチッと炭が弾ける音が鳴り響き、外との世界を遮断する。

子供たちは母親の目を伺いながら、アイスクリームをおねだりする。
30を過ぎたであろう女性は、壁にレイアウトされていた小物を興味深く観察する。
僕は濃い目の抹茶を頂きながら、先ほど購入した本をダラダラ読む。
スターバックスもタリーズも足元に及ばない。
とても上質な時間を購入する。

実は諸所の事情で、本気で引越しを考えていたのだけど、僕はこの街から出られないらしいと感じる。
一時間かかっても、僕はこの町に住み続けるのかな、と考えるのではなく、感じてしまった。