スウィングガールズ 挫折するから、それなりに成長する。 | えのきさんの痴漢日記

スウィングガールズ 挫折するから、それなりに成長する。




タイトル: スウィングガールズ スタンダード・エディション

眠れないので、以前映画をみた作品を紹介。
「スウィング・ガールズ」でございます。
前作の「ウォーターボーイズ」とひけをとらない爽快感。
134%エンターテイメント。社会性もメッセージ性もこの映画の前ではかすんでしまう。
しかし、ちょっと考える部分があるっていえばある。
この映画、みんなことごとく挫折している。
竹中直人扮する先生は、ジャズも恋も挫折するし、
最初のシーンに出てくる高校球児は地区予選であの夏に挫折する。
主人公なんか、飽きっぽいもんだから何でもかんでも挫折しまくり。

しかし、みんな一丸となって成功しちゃうストーリー。
ウォーターボーイズもそうなんだけども、挫折から成功に持ち込むパワーってすごい。しかもこの映画で思うのは、彼らがその努力の発表をするときには必ず笑顔ってこと。挫折からくる不安とかもあるけども、人は必ずその分成長しているのね、なんて感心してしまう。

挫折というのは、向こう臑を蹴られたような痛さを覚えるけども、それは痣になって自分のカラダに刻まれていく。不安を覚えるからこそ、真剣になれることもあるはず。誰もが生まれてからスーパーな人間ではない。
この映画を見終わった後の「爽快さ」というのは、ほんの少しだけ痛みを分かち合う気持ちが地盤にあるから、より一層の気持ちよさがあるのかもしれない。